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不動産コンサルタント 大野レポート No.14
タカラ塾
2008年8月12日
今、日本・世界で何が起こっているのか?
その危機とは?
 8月8日、中国の北京でオリンピックが開催された日に、日本住宅管理協会の兵庫支部主催で、神戸三宮にて勉強会が、開催され(2006年12月の私の講演内容が良かったので)再度、私にお話をしてほしいといわれ、私の持ち時間40分という短い時間でしたが、下記のような内容(レジメ)のお話をさせて頂きました。

 『金融・不動産恐慌の行方?』(2009年3月春の景色?)・・・21世紀型インフレと住宅・不動産バブルの崩壊・・・

1)今、起こっている事態とは?(恐慌のとば口なのか?それとも?)
2)歴史は繰り返すのか。
当時、平成2年のバブル崩壊と今回の同一性と差異性
3)わが国(日本)には、切るカードがない。
4)始まった連鎖倒産・・・帝国データバンクの資料から何を読み取るか。
5)収益物件の現場から見える・・・利回り10%~15%・・・金融機関の不良債権増加。
6)超資本主義(ファンド資本主義・詐欺的証券化・デリバテイブ)の終焉か?それとも?
7)ハイパーインフレは来るのか?(ベトナム等の物価高・不動産価格の暴落)
ペーパーから実物へのマネーの移動・・・株式・債券・国債→原油・金・優良不動産(但し、借入額を2分の1以内に、物件の2極化)
8)2000年から始まったとされる金融・不動産の融合は、一旦終焉か?それとも?
9)アメリカの信用収縮発→世界への影響→世界中の先進国(カナダ除く)の不動産の下落・暴落。
10)中国・インドがクラシュする日→日本への影響→世界への影響
11)2008年、134兆円(10年債の国債の償還…借り換え債の発行)
新規発行を入れると180兆円の国債の発行が必要。買い手は?・・・なぜか、アナウンスがない・・・新規発行をやめて消費税の増税でまかなう場合、消費税率を17%にする必要あり。・・・増税しない場合→国債の暴落の可能性。
12)2010年、アメリカ国債(30年債)の償還期到来。
・・・米国は、必死(あらゆる手段で)で経済を立て直し図る。日本に借り換えを飲ませる。
13)底打ちはいつか?(金融次第)

 ・・・内容のわりに短時間の講演でしたので、むしろ2次会でアルコールが入ってから議論が盛り上がり、『もちろん、マクロよりミクロ足元が、大事なのでひとつ一つを丁寧に仕事をしていくこと。』なのですが、今回の事態はかって経験(経験はあるがその経験以上)したことのない事態なので、やはりマクロの問題をどのように捉えるのか?
 そういった普段余り議論しない…このような事態に対する大局観について活発な議論がなされました。
 今後、9月の中間決算発表、年末の資金繰り、09年の3月決算(一つの底か)の時期が、日本・世界がどのような景色(状況)になっているのか?

 日々起こって来ることを丹念に拾い上げ、発想の転換や、時間差を利用したアドバイスや、購入のチャンスをものにしていきたいと考えています。又、そのあたりについて、秋ごろ(9~10月)に、タカラ塾を開催して、ご縁のある方々に『今何が起こっているのか?現象と現実とのギャップとは、今後起こりうるシナリオは?等々』を訴えていきたいと思っています。

タカラ塾塾長    大野 哲弘

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